九州産業大学バスケットボール部・学生コーチ 徳永さん&西柳さんインタビュー

2019.03.22 written by SPLYZA Inc.

全九州大学バスケットボールリーグ戦では見事優勝を果たした九州産業大学バスケットボール部。リーグ開幕前に導入されたSPLYZA Teamsを駆使し、チームを支えている学生コーチ兼アナリストの徳永さんと、学生コーチの西柳さんにお話を伺いました。


ー九州学生リーグ優勝おめでとうございます!SPLYZA Teamsを活用していただいた2ヶ月間のリーグ戦、振り返ってみてどうでしょうか?

徳永さん:
とても使いやすかったですし、試合中にタグ付けして、タグの紐付けされた試合映像をスタッフ間ですぐに共有できたことが何より良かったです。また、アナリストとしてはタグの集計機能も便利で活用していました。スタッツは別で記録しているのですが、そちらは攻撃パターンで絞ることはできません。局面ベースのタグ付けによって、それぞれの攻撃パターンの回数や結果が見れたのは画期的でした。

西柳さん:
導入前に比べて試合映像の編集時間が大幅に短縮できました。浮いた時間で次の対戦相手についてスタッフで話し合うことができたりと、いいことづくめでした。



ー大会中はどのように使っていたのでしょうか?

西柳さん:
徳永がライブタグで、次の対戦相手の試合を1試合丸々タグ付けします。局面(オフェンス/ディフェンス)は必ず毎回つけていて、展開が速くて追いつかないときもありますが、攻撃の始まり方や、セットプレーなどの攻撃の形も入力するようにしていました。

徳永さん:
それをすぐにアップして、自分がライブタグで細かくタグ付けできた場面はすぐスタッフで確認していました。そのあとにリアルタイムで間に合わなかったタグを追加します。終わったら次の試合に向けての全体ミーティングで見せる映像を選びます。スタッフ全員でタグ付けできるので、以前に比べて必要な映像を取捨選択するまでのスピード感がとても速くなりました。

西柳さん:
本当に早くなりました。ただ、全てのタグを追加すると間に合わないので、相手のストロングポイントに関するタグを中心に追加していました。タグを追加するときに相手の攻撃に絞って観察できるのは最初のライブタグのおかげです。


(九州産業大学バスケットボール部・タグ一覧)

徳永さん:
そのライブタグもリーグ戦を通して徐々に慣れていきました。タグ付けが間に合う場合は「局面」「オフェンススタイル」「局面終了」「得点」「リバウンド」「ディフェンススタイル」を付けていました。ここまで選択することが出来れば、試合直後でもかなり絞って映像を見ることができるようになります。

西柳さん:
徳永はこれを1回のポゼッションで1人で付け終わります。本当に凄いです。



ーSPLYZA Teamsを導入して、チームや選手に起きた変化はありますか?

西柳さん:
映像を見せる機会がかなり増えました。以前は対戦相手の特徴について言葉だけで伝えることが多く、選手は対戦相手のぼんやりとしたイメージしか浮かびませんでした。映像もセットで伝えるようになったので、頭の中の対戦相手の特徴が明確になりました。次の日の試合中に「やっぱりこれだったね!」と相手チームのプレーに驚くことなく対応することが増えたと思います。

徳永さん:
選手も見れるようにしています。また、監督には、西柳ともう1人の白濱が映像を選別して抜き取って見てもらっています。

西柳さん:
見せたいプレーに、自分の「西柳」というタグを追加して、そのタグの部分を見てもらうようお願いしています。使っていく中で監督に見せる方法を考えたときに、「スタッフのメンバータグが使えるね」となりました。これは全体ミーティングでもそのまま活用しています。



ー先ほど別で記録しているスタッツとおっしゃってましたが、どのように活用されているのでしょうか?

徳永さん:
そのスタッツをExcelで作ったシートに打ち込んでいきます。そこで入力したデータをもとにチームのポゼッションや得点効率などをクォーター毎に分析しています。個人の貢献度もそのシート上で明らかになるので、映像を見る上で参考にもなっています。


(実際に使用しているExcelのシート一部)

ーズバリ今回の九州学生リーグ優勝に貢献できましたでしょうか?

両者:
かなり!めちゃめちゃできています。おかげと言っても過言ではないです!

ーありがとうございます。最後に新シーズンの目標をお願いします。

西柳さん:
九州1位でインカレベスト4です!

徳永さん:
九州連覇します!


(左から西柳さん、徳永さん、白濱さん)