【チーム昇格】近江高校サッカー部・分析班インタビュー 

2022.12.26 written by SPLYZA Inc.

 

第101回全国高校サッカー選手権へ2年ぶりの出場、Bチーム・Cチームリーグ昇格が確定している近江高校サッカー部。チームの勝利を支えていた分析班メンバーの3人にインタビューをしました。

ー初めに自己紹介をお願いします。

長滝谷さん:
長滝谷(ながたきや)洸斗3年です。元分析リーダーで今は分析班のサポートしています。
西村さん:
西村想大2年です。長滝谷くんから引き継いで6月から分析リーダーになりました。
廣瀬さん:
廣瀬脩斗1年です。




ー選手権出場とB・Cチームの昇格おめでとうございます。振り返ってみていかがですか。

長滝谷さん:
事前に、相手の特徴をSPLYZA Teamsで見てしっかりわかっていたので、準備や対策という部分が選手権出場や昇格の勝利に繋がったと思います。
西村さん:
相手の分析や自分の試合の振り返りを毎週やっていました。これを積み上げた結果かなと思います。
廣瀬さん:
カテゴリーは分けられているんですが、それぞれのチームがそれぞれの目標に向かって行けていることが結果に繋がったと思っています。


ー分析班について具体的に教えてください。

西村さん:
毎週末の試合で撮影している映像を見ながら、分析班のメンバーが課題をピックアップしてチーム全体で改善策の意見交換をする準備をしています。
廣瀬さん:
人数は30名程度で各学年で10名ずつくらいいます。分析班のLINEがあるので、そこで各カテゴリーで方向性など話し合っています。


ーチーム全体で意見交換というのは具体的にどのようにやっているのですか?

西村さん:
西村:毎週、グループごとに話し合う機会があるのですが、SPLYZA Teamsのコミュニケーション機能(返信機能)を使って、各グループごとに映像内で話し合ってもらうことが多いです。




ー分析班に選抜された感想を教えてください。

長滝谷さん:
2年生から分析班になったのですが、最初からリーダーと言われていたので最初は不安もありました。わからないことが多かったですし、SPLYZA Teamsも新機能が増えていくので、前のリーダーの人に色々教わったり、分析班としてチームに貢献できるように自分ができることを探したりしながら活動してきました。

約2年分析班として携わったことで、試合の中でも相手の動きに自分がどう対応したら良いかなど、映像を見て気づくことが多くなったので分析班になってよかったと思います。
西村さん:
分析班に指名されたときはびっくりしました。1年生から分析班ですが、今年のインターハイ後に長滝谷くんから引き継いでリーダーになりました。色々アドバイスをもらったり、いいところを引き継ぎつつ自分でも新しい活動を考えながら取り組んでいます。
廣瀬さん:
分析班に指名された時は嬉しかったです。頼られることが好きなので。今までは、チーム全体のプレーや個人のプレーを見返すことをあまりしていなかったのですが、分析班になって映像で振り返るようになって”こういうところが良かった・悪かった”を理解できるようになりました。


ー分析班として嬉しい時と大変な時はどんな時ですか?

長滝谷さん:
嬉しい時は、試合で分析通りに成功した時です。SPLYZA Teamsを使って結果に繋がってよかったと思います。苦しい時は...そんなにないです。
西村さん:
今までは全部自分のプレーしか見ていなかったですが、客観的に見るようになってチームに貢献できるようになったんじゃないかなって思います。

苦しい時は僕もあまりなくて、逆に自分が考えたグループ別の話し合いとかからでた意見がプレーに影響した時は快感です。
廣瀬さん:
嬉しい時は、自分達が時間をかけて作ったものを元にチームで話し合ってうまく行った時です。

大変だなと思う時は、個人的にですがテスト前の勉強との両立です。やらなきゃいけないことですが時間もかかってしまうので...


ーでは、分析している時のポイントや工夫などはありますか?

長滝谷さん:
実際に試合やっている感覚と映像を見ている感覚は違うと思うので、試合をやっていて「うまくいかなかったな」と感じたところや、判断に迷ったところをしっかり映像で振り返るようにしています。
西村さん:
毎週監督に言われていることを気にしてみています。
廣瀬さん:
課題を見つける時は大体同じシチュエーションが多いなと気がついて、最近は”こういう時にはあまりいいプレーができないことが多いな”など意識しながら見ています。


ー自分達(選手自身)で映像分析に携わるメリットがあれば教えてください。

長滝谷さん:
監督から言われるだけではなく、実際にプレーをする選手自身が、プレーをするために考えを持てることだと思います。
西村さん:
「主体性」が持てるということだと思います。夏前までは監督が分析していたことが多かったですが、夏以降は自分達で主体的に取り組むようになって選手権出場やプリンスリーグへの昇格など結果もともなってきました。
廣瀬さん:
プレーするのは自分達なので、監督やコーチに分析してもらったりすることも重要だと思うんですが、やっぱり自分達で考えることが一番重要だと思います。





ーみなさんは中学生の頃から映像を見る習慣はあったのでしょうか。

長滝谷さん:
はい。TVに繋げてみんなで見るということはしていました。
西村さん:
僕はなかったです...映像が配られるということも特にありませんでした。
廣瀬さん:
僕もあまりなかったです...。




ーなるほど。映像で振り返るようになって変化はありましたでしょうか?

長滝谷さん:
中学生の頃よりも細かく映像を見るようになったことで、相手の動きや、”どう動いたらどうなる”というのが試合中に見られるようになりました。

映像を見ていると大体の動きの予測がついてくるので、試合中でも意識すると見えてくるようになります。
西村さん:
高校生になって映像で振り返るということを始めたのですが、細かい振り返りをすることで、自分の中で次の試合に向けて改善策を具体的にイメージを持って望めるようになりました。
廣瀬さん:
スペースなど視野が広くなりました。あと、映像の分析は時間がかかると思うので、今まで監督やコーチがやってきてくれていたことに改めてありがたみを感じました。




ー考えるようになったという話も出ましたが、考えることは重要だと思いますか?

長滝谷さん:
はい。試合中は自分の中に染み付いていたら無意識に動けると思うので、試合の前に映像や振り返りでしっかり考えておくことが重要かなと思います。試合中はボールを持っていない時間が多いので、リスク管理やポジショニングをよく考えています。
西村さん:
僕も重要だと思います。例えばよくなかったプレーに対して「できなかった」だけで終わるのではなく、次に繋げるために必要なのは、”なぜ”を突き詰めることです。

映像を見るなどして、そこを考えることが重要だと思います。試合中はラインを合わせることや相手の状況などよく考えています。



ーまだ入部半年だと思いますが、廣瀬さんは「考える」ことは好きですか?

廣瀬さん:
好きというより、試合中や練習中は考えないといけないので自然に考えているという感じです。試合中はプレーに必死なんですけど、”今どこが空いているな”など頭の中で考えられるようになりました。


ーSPLYZA Teamsを使っての分析でいいなと思うところはありますか?

廣瀬さん:
カテゴリ関係なく全部の試合を通して全員が映像をみられるので、カテゴリが分かれていてもチームが一丸となって一つ1つの試合に向かってやっていけるところだと思います。




ー最後に選手権に向けてと来シーズンに向けて一言お願いします。

長滝谷さん:
選手権は今まで以上にSPLYZA Teamsを活用しながら、自分達ができる最大の準備をして全国にインパクトを残せるようにやっていきたいと思います。
西村さん:
来年に関しては、今年は3年生がいい雰囲気を作ってくれていたので、自分達の代でもいい雰囲気を途切れさせず、全国でいい成果を残せられるように引き続き来年も頑張っていきたいと思います。
廣瀬さん:
今年タイトルを取ってくれた先輩たちのためにグループごとにタイトルを残して、また入ってくる1年生にも繋げるようにしていきたいです。


ー今日はありがとうございました。皆さんの活躍を楽しみにしています。