【生涯スポーツとしてサッカーを】おおぞらサッカークラブ・小林一幸代表インタビュー

2022.11.25 written by SPLYZA Inc.

栃木県茂木町。栃木県の南東部に位置し、自然豊かなこの町を中心に活動するサッカークラブがおおぞらサッカークラブです。

おおぞらサッカークラブはサッカーの技術だけではなく、生涯スポーツとして、個人技術から根本的な体つくり、サッカーの映像分析など様々な取り組みをしているチームです。今回は指導者ライセンスA級を持つ代表の小林さんに中学生年代の指導方法や映像分析の活用方法などお話を伺いました。



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ーおおぞらサッカークラブに関して教えてください

小林さん
私は生まれも育ちも栃木県なんですが、2000年頃に茂木町に移り住んだことをきっかけに2002年に立ち上げたチームになります。最初はサッカースクールから初めて普及のようなところからスタートさせました。ジュニアユースのチームが出来たのも約7年前くらいですね。活動は平日に2日、土日は練習や練習試合というサイクルです。土日も毎回ということはなくて、お休みの時も作るようにしています。

チームのビジョンは生涯を通してスポーツを楽しんで貰いたい。特にサッカーを楽しんで貰いたい。という気持ちをベースにして活動・指導をしています。最近ですが、ジュニア、ジュニアユースの他にレディースチームも結成しました。二十歳くらいの女性もいるんですが、多くはサッカーをしているお子さんを持つお母さんたちがメインなんです。子どもサッカーを応援していたら、自分もやってみたい!と思い始められています。

それまで、サッカーに携わって来なかった方々でも、子どもを通して同じスポーツに接する。実際にやっているお母さんたちの感想は、ボールは上手く蹴れないし、走って疲れるし、考えることがいっぱい。子どもたちに強く言うの辞めようってなるんですよ(笑)そうすると親子であってもリスペクトの気持ちが湧いてきて親御さんのサポートがかわってくるんですよね。そんなところからでもサッカーを長く楽しんで貰いたいという気持ちがあります。

そして、サッカーをより楽しむためには、サッカーへの理解が深めること、自分の体を思うように動かせて、ボールを操作出来るとより楽しくなると思います。もちろん、勝敗はつきまとうものではあるんですが、そこまでの過程を大切にして欲しいと思っています。何で「このプレー」が出来るようになったか、どうしたら上手くなるんだろう。そんな点に気づいて、やろうとしている点を観察して評価してあげるってことを大切にして指導しています。






ー小林さんはA級ライセンスもお持ちですが、そのきっかけはなんだったんですか?

小林さん
最初はチームを立ち上げた時、私も20代で若かったこともありサッカー協会地区支部で技術委員会の役について、あれよあれよで様々な経験をさせていただきました。その中で、もっと色んなカテゴリーの指導をしてみたい。もっとサッカーの全体像が見れるような指導者になりたいと思い学んでいきました。その学びの中で映像を活用した振り返りは大切だなと感じました。



ーSPLYZA Teamsを利用する前の映像分析はどのようにされていたんですか?

小林さん
撮影自体は、私がやったり他のスタッフがやったり、怪我している選手、ジュニアユース年代では今のチームでGKが3人いるんで、自ら言ってくれて撮影を交代交代でしてくれたりしています。

SPLYZA Teamsを利用する前は雨の日とかに会議室をかりて、私が10~15分くらい編集した試合映像をプロジェクターに投影して映像を見てました。ただ、ボケ~っと見るわけではなくて、グループ分けをして、そのグループに課題を持たせて映像を見終わったあとにディスカッションさせるような仕組みをとっていました。私がインストラクターをやっているので、映像を利用してプレーの原則だったりを伝えたりすることもありました。活発に出来てたとはいえないんですけど・・・でも、こちらから出来るだけ選手が発言出来るような問いかけを意識していました。






ーSPLYZA Teamsはどのように活用されているんですか?

小林さん
基本的には試合時間を分担して、その時間内で選手自身が気になったプレーを描き込む。という利用方法をしています。その時間、というのもその選手が多く関与した時間をピックアップしてあげたいので、試合中に簡単なメモをしてその時間を割り当てるようにしてますね。ただ、強制ではなくて割り振りはしてもそこでやってこない選手を咎めるってことはしないですね。

今後はコミュニケーション機能を活用して、もっと選手のアウトプットを引き出すような利用方法を進めていきたいですね。



ー中学生年代だと選手の皆さんは親の端末を利用したりするんですかね?

小林さん
これは意外なんですが、選手個人のものが多いですね。コロナ渦になってから、中学校の授業とかでもICTが進んでいて、自分の何かしらのデジタル端末を持っているようです。 だから、特に困ることはなかったですね。自分の端末を持っていない子も親御さんの端末を利用して参加してくれています。






ーSPLYZA Teams導入後の変化を教えてください。

小林さん
先程伝えたような分担方法で描き込みを促したりすると、自然と選手の中で会話が生まれるんですよね。この前のあのプレーさ~って感じで。その声が聴こえてくるんです。見てない選手がいるとお前見てないの~みたいな声があがってきたりするんですよね。そうすると自然と見てない選手も試合を見てくれて、みんなの中で試合の会話が弾むんです。以前は会議室とかで実施していたことが、SPLYZA Teamsを利用するようになって活発になったかなと思います。




ーインタビューありがとうございました。 小林さんの「生涯スポーツ」を念頭においた指導方針やそれに伴った、映像分析のお話が聞けて大変有意義でした!これからもがんばってください!