実践学園中学校バスケ部・森圭司監督インタビュー

2018.11.14 written by SPLYZA Inc.

今年の全国中学校大会で優勝し、3回目の日本一に輝いたバスケの名門校である実践学園中学校バスケ部。そのチームを率いる森圭司監督にお話を伺いました。

※こちらのインタビューは2018年9月12日(水)に行われました。


―2018年3月よりSPLYZA Teamsを導入いただいておりますが、導入して良かったと感じていることがあれば教えてください。

森監督:以前から、対戦相手の動画を見て分析していました。その動画を見るときに、あのシーン何分だっけ?だとか、ちょっと戻りすぎた!など…見たいシーンにたどり着くのにストレスを感じていました。SPLYZATeamsを導入してからはそういったものはなくなり、すぐに見たいシーンにたどり着けるのでスカウティングも捗っていますよ。

―タグによる頭出し再生機能ですね。タグ付けはどなたが担当しているのでしょうか?

森監督:中学2年生が担当しています。学校支給のChromebookで、1ピリオドを2人1組で30分~1時間くらいかけてタグ付けをしています。タグ付けをする過程で動画を注意深く見るようになり、選手間の議論が活発になるのも感じています。

―作業を通じて、選手達のバスケへの理解度が高まるということですか?

森監督:そうですね。成長する年代なので、因果関係に曖昧さはありますが、タグ付けを通じてバスケを理解していく印象はあります。

―ちなみに、どんなタグを利用していますか?

森監督:基本的にSPLYZATeamsタグ付け分析ガイドにあるアドバンスのタグを利用しています。選手達がタグ付けした動画で、相手選手とオフェンスのタグで絞って、相手選手の動きの傾向を確認するなどに利用しています。

―アドバンスということは結構細かくタグを付けられていますね。どういったスケジュールで利用をされていますか?

森監督:大会で試合する相手チームの分析で利用していますので、大会前の夏休みはほぼ毎日利用していました。夏休みは練習の後で分析する時間を設けており、その中で1年生はシュートチャート作成、2年生はSPLYZATeamsを使ってタグ付け、3年生は動画見て対策を考えるという分担で分析を行っていました。

―最後に、今後こういった使い方をしてみたいなどはありますか?

森監督:GOODプレー集を作りたいというのはあります。選手のモチベーションを高める効果があると思いますし、監督と選手の意識の擦り合わせに使えると思っています。選手達にGOODプレーというタグを付けてもらい、そのプレーが本当にGOODかどうかを議論することで、指導者を含めた学習になるかもしれないとは思います。

―タグ付けによって意識の擦り合わせを行うのはとても素晴らしい試みかと思います。その他のスポーツでも応用できそうな取り組みですね。改めて本日はお忙しい中お時間いただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

森監督:ありがとうございました。


森監督プロフィール

全国中学校バスケットボール大会においてヘッドコーチとして優勝3回、準優勝1回、第3位1回と輝かしい実績を持つ。JBA U13,U14,U15ナショナル育成キャンプに学識者として参加するなど日本のバスケットボール界の育成面に大きく関わっており、2018年より「DIME Basketball School」のアドバイザーにも就任。著書に「JISSEN Basketball Style(DVD)」「身になる練習法シリーズ バスケットボール超効率ドリル(書籍)」がある。