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【部活動へのICT導入事例】浦和南高校サッカー部、松本コーチインタビュー

2019.07.21 written by SPLYZA Inc.

さいたま市、株式会社NTTデータ経営研究所、早稲田大学スポーツビジネス研究所、株式会社ウフル、IGS- Institution for a Global Society株式会社、株式会社SPLYZAとの共同で行われているスポーツ教育へのICT(情報通信技術)導入の実証実験プロジェクト。さいたま市の古豪、浦和南高校サッカー部の協力の元で進んでいるこのプロジェクトですが、ICT導入開始からおよそ半年ほど経過した今、チームの変化について、昨年トップチームのコーチとして全国大会を経験し、現在は担任として1年生を受け持ち、その学年の指導にあたる、浦和南高校サッカー部の松本コーチにお話を伺いました。


毎週の試合をアプリを使って映像分析

ーICTとして映像分析アプリのSPLYZA Teamsがチームへ導入されましたがいかがですか?

松本コーチ:
実は個人的に別の高校の記事を見て、分析アプリ使っていると言うことで「これはいいな」と思っていた中で、このプロジェクトの話が来たので本当にありがたかったです。県内公立高校初の人工芝グラウンドに引き続き、こんなに素晴らしい環境を与えていただいて、感謝しかありません。昨年度はインターハイ、選手権と2度の全国大会に出場させていただいて少しは恩返しもできたかと思いますが、一層がんばらないといけないとスタッフ一同考えています。

ーそれは良いタイミングでした。普段はどんな使い方をされているのですか?

松本コーチ:
浦和南高校は全部で3カテゴリーあるのですが、それぞれの選手たちが自分が出た試合の映像を振り返る、という使い方です。毎週末に試合があって、チームのタブレットを使って映像撮影し、SPLYZA Teamsにアップして、次の水曜までにタグ付けするっていう約束事ですね。


↑普段の活用の様子


映像を活用してサッカーの理解度を高める

ー1年生もそれをやっているのですか?

松本コーチ:
そうですね。チーム全員でやっています。選手たちが自分たちで局面毎にタグ付けして、あとは状況に応じて書き込みも使ってます。カテゴリー毎にGood、Badの基準を決めて、自分たちで書き込む。例えば「三人目の動きでスペースができている場合」を探してGoodというタグを付けて、さらに書き込むというような使い方です。僕からは”詳細解説”というタグを付けて書き込んでいます。

ー詳細解説とは?

松本コーチ:
ここから始まって一連の流れがあって、こうなった時はこうしてなくちゃいけない、という解説を映像に書き込んでます。今僕は1年生のカテゴリなので、チームの最低限のルールの部分をある意味教え込まなくちゃいけない。そういう時に、映像を使って解説を書き込んで一気に教えるために使っています。

特に1年生はボールを扱うこともそうですけど、サッカーっていうゲーム自体を理解しないといけないなと。なので、選手たちの知識レベルに合わせて、伝えたいことを噛み砕いて、書き込んでいます。1年生は頭の中が伸びる時期だと思うので、フィジカルや技術ももちろん大事ですが、「この時はこうやって動かなくちゃいけないよな」っていうのは、頭の中で理解していれば誰でもできると思うんですよ。できることをちゃんと当たり前に積み重ねていくことが難しいことにつながっていくから、そこをおろそかにしないようにしましょうね。っていうのが、詳細解説を通じて最初に伝えたいところですね。

あとは、最低限の理解ができていれば、歳をとって体力が衰えたとしてもサッカー楽しめるじゃないですか。この場合はここにポジションとってチームに貢献するだとかね。プレーしなくても、頭の中でサッカーができればサッカー観戦も楽しめるし、頭の中でサッカーを理解していれば指導者の立場になっても良いと思いますし。サッカーを理解して「いつまでもサッカーを楽しめる人間になってほしいな」というのはありますね。

ー素晴らしいですね。SPLYZA Teamsが導入されて変化は感じますか?

松本コーチ:
赴任して5年間いて、1年生を教えるのが今年で4回目なんですよね。これのおかげなのかわからないですが、まあこれのおかげとしましょう(笑)やっぱりポジショニングとかの理解が速いですよ。明らかに。今まで試合中に、いくら「ここはこうでこうで」とコーチングしても伝わらなかったものが、「スプライザに載せてあるからあとで映像見といて」で、見たい選手は何回でもみられるし、こちらも一回作っとけば何度も言う手間もないし、というので手間が減って伝わりやすくなったと思います。それで選手の戦術理解は速くなりました。


↑詳細解説

監督の言葉を映像で振り返る

ー他のカテゴリーだといかがでしょうか?

松本コーチ:
各カテゴリーのコーチも、今までよりも映像が共有しやすくて助かってる、という話は聞きますね。トップチームに関しては、試合後に自分たちで、スプライザを取り入れる前から映像を使ってのミーティングはしてたんですよね。それがよりやりやすくなったというか、タグ付けして失点シーンだけとか、ビデオとかだとモニター1個とかで見づらかったのが、みんながスマホで見られるようになって、各々で見やすくなっています。

今までなんかNACK5スタジアムで相手の映像を見るために、控え室にモニター持ち込んで、デッキ持ち込んで、向こうで接続して、直前にもう一回確認するとかやってたので、そこから今はスマホを持っていけば良いので、だいぶラクにはなったなぁと思います。あと、生徒たちは「コーチ」っていうタグを作って、監督がぽろっと試合中に言うことを筆記係の子が、何分何秒のこのプレーがこうだっていうのをメモして、あとでタグ付けて映像で振り返るっといった感じの使い方もしていますね。

ートップチームの現場での反応も良さそうですね。

松本コーチ:
監督も動画をスプライザで見たのか?とかおっしゃってます。自分の失点はすぐスプライザで見ようと。あとトップチームのコーチも生徒と一緒にタグ付けしながら試合を分析というのはよくやってます。

ーチーム全体でうまく活用できていそうで何よりです。

松本コーチ:
今まではこれを動画作ってYoutubeにあげてってやってたんですよ。いやぁ大変でした。。ざっと見積もっても、1シーン(20〜30秒)を切り取って解説するのに2時間以上かかってた作業が、SPLYZAだと30分程度。ものによってはもっと短くなってますね。

ーその手間が改善されただけでも良かったです。最後に、8/10~8/12にかけて行われるSPLYZA CUPへの意気込みなど伺えたら嬉しいです。

松本コーチ:
データ分析などが入るというので、大変興味深い大会ですね。ぜひチームとして楽しめればと思ってます。頑張ります!

ーコメントありがとうございます!本日は貴重なお話いただきありがとうございました。


↑浦和南高校の松本コーチ