Sports Analytics Lab


矢板中央高校サッカー部・金子コーチ インタビュー

2019.03.14 written by SPLYZA Inc.

関東プリンスリーグに所属する栃木県の強豪、矢板中央高校サッカー部。昨シーズンは鉄壁を誇る戦いで、関東プリンスリーグでは17戦連続無敗優勝、選手権栃木県予選では無失点優勝、選手権全国大会ではベスト8進出など、輝かしい結果を残した矢板中央高校。そのサッカー部で指導する金子コーチに、去年のチーム内での映像活用についてお話を伺いました。


ー本日はよろしくお願いいたします。1月に選手権大会が終わり、現在は新チームが始動していると思いますが、まずは去年のSPLYZA Teamsの使い方についてお伺いできますでしょうか。

金子コーチ:
去年は相手チームの分析に使っていました。プリンスリーグで毎週試合をやる中で、相手チームの映像を週の頭にアップロードして、コーチ陣から「ここに注目してほしい」などの注文を出して、選手にタグを付けてもらい、タグ付けされた映像を見て対策を考えて、トレーニングに落とし込むという流れで使用していました。特にセットプレーなんかは、どのチームに対しても注目して見るようにはしていました。



ー具体的にはどんなスケジュールで使っていましたか?

金子コーチ:
試合が終わって、月曜日にはアップロードが終わっているようにして、LINEで選手たちに「こことここをチェックしてほしい」と連絡して、タグを付けてもらう感じです。

ーということは、どのタグを付けてもらうかは試合毎に変えていくのでしょうか。

金子コーチ:
そうですね。相手によって変えていました。

ーなるほど。ありがとうございます。矢板中央高校さんでは、導入いただいて1年以上経ちますが、導入前と導入後でチームや選手たちの変化などあれば教えてください。

金子コーチ:
はい。タグ付けの本来の目的ではなかったかもしれないですが、タグで言語化したことによって、コミュニケーション時に、言葉がバッと頭に入ってきて理解できるようになっているような変化を感じました。試合、ミーティング、トレーニングでも、その言葉で伝えて、それが伝わるというか。まず耳で聞いて頭で理解して、行動に移れるというような、言葉、頭、体みたいな順で、理解して動いているという感じですね。これは変化として強く感じたことで、その中で我々の指導も変わりましたし、選手が使う言葉も結構変わってきたなと実感していました。

ーそれは大きな変化ですね。普段、相手チームの分析で使用していた、ということでしたが「この試合は効いた」みたいな時はありましたか?


※矢板中央高校サッカー部で使用しているタグの一覧。一部のタグは黒塗りしております。

金子コーチ:
選手権初戦の日章学園との試合は効いたと思います。スコアは2-1だったんですがシュートをほとんど打たれなかったんですよ。あとは県予選で戦った、宇都宮短大との試合ですかね。その時もシュートは3本くらいしか打たれなかったですね。そのようにシュートを圧倒的に打たれないということができたのは、相手チームの分析があって、相手の攻撃に完全に対応できていたので、完勝だったんじゃないかなって思ってます。

ーなるほど。分析が役立ったというのは嬉しいです。SPLYZA Teamsを通して、分析作業の効率化、言語化による選手の理解度の向上が図れたということですね。

金子コーチ:
そうですね。選手権などの連戦で次の日に試合という時でも、試合終わった直後に動画をアップして、生徒がタグを付けていって、それで分析できるっていうのは効率的で速かったのと、選手同士のミーティングが増えたのも良かったです。



ー選手ミーティングは自発的に行なっていたのですか?

金子コーチ:
そうです。自発的に増えました。プレーの言語化ができたことがすごい大きいんじゃないかなと思います。こういったオフェンス、ディフェンスがあって、こういったプレーがあってっていう話ができるので。なので、生徒の中でも、タグを付けていくことで頭の中が整理されてる気がします。サッカーっていう複合的なゲームの中で、「今は何をしなきゃいけない」というのが、言語化やタグ付けを通じて明確になっているような気がしますね。

ーそれは素晴らしいですね。それでは今後、更に上の結果を目指すために、こういう活用ができたら良いな、とかはありますか?

金子コーチ:
今は相手チーム分析をメインで使っているので、できれば自分チームの分析を行いたいというのはあります。試合後の時間は相手チーム分析に回したいので、自分チームに関してはリアルタイムでタグ付けして、試合後にはすぐにタグの付いた映像がある。というような使い方ができれば良いという気がします。



ー昨シーズンは鉄壁の守備で結果を残してきましたが、今シーズンもその道を極めていくのでしょうか?

金子コーチ:
その辺はこれからですかね。矢板の歴史、伝統、文化とかそういうものを消さずに、今の選手たちに合ったやり方を見つけていくことが重要かなと。あとは試合の中で「やりたい事」と「やれる事」は相手によって違ってくるので、それこそ相手を分析して「やれる事」を見極めていくというようなやり方をイメージしています。

ーそれでは最後に今後の目標を教えてください。

金子コーチ:
日本一しかないです。それしかないです。あとはプレミアリーグ参入です。そこに行かないと本当の日本一は獲れないので。目標は高く設定して、総力戦で頑張っていきたいですね。