
【TIPS】自宅でもできる!自粛期間にチーム力向上のため各所で行われている取り組み
2020.4.21 written by Gaku Morita(SPLYZA Inc.)
現在、未曾有の事態による活動自粛により、集まることさえ難しい状況のスポーツ界ですが、活動再開時に向けてチーム力を維持・向上図る為、工夫を凝らしたトレーニングは各所で行われています。今回は、SNSやニュース情報を中心に発信されている、各チームの取り組み、それを実践するためのツールを紹介していきます。
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リアルタイムに大勢でフィジカルトレーニング
時間を決めて同時に自宅などで行われるフィジカルトレーニングです。集まることは無理でもオンラインで繋がることは可能です。別々の場所にいながらもスマホやパソコンを通じてコミュニケーションを取りながらトレーニングが行われています。日本だけでなく海外でもこういった形式でのトレーニングが多く実践されているようです。
■オンラインフィジカルトレーニング
これらはオンラインコミュニケーションツールを使い、パソコン、スマホなどウェブを通じて特定のメンバーやグループと繋がり、同時にトレーニングしていきます。コーチの動作を真似する形で多く実施されているようです。
・トッテナムホットスパー
Training individually, together. ?#SpursAtHome ?? #COYS pic.twitter.com/oDP8RFlSYF
— Tottenham Hotspur (at ?) (@SpursOfficial) April 6, 2020
・横浜Fマリノス
チームはWebex @Cisco を使い、オンライントレーニングを実施しています?この模様は今夜24:30~フジテレビ 『FNN Live News α』でも放送予定?
— 横浜F・マリノス【公式】@? (@prompt_fmarinos) April 13, 2020
さて、大自然の中でトレーニングしている選手は誰でしょう?#fmarinos #stayathome #stayhomestaysafe pic.twitter.com/OUrq5QKz9i
・九州産業大学サッカー部
stay Home!
— 九州産業大学体育会サッカー部【公式】 (@93univ_soccer) April 14, 2020
zoomを使った在宅トレーニングを、荻原フィジカルコーチの指導の下行っています。現在在宅での個人トレーニングのみですが、こうしてみんな繋がっています!トレーニングの例です。皆さんもやって見てください! pic.twitter.com/eBQ54mWvCb
★オンラインコミュニケーションツールの比較
オンラインコミュニケーションツールは複数ありますが、通信量を考えるとLINEかZoomがオススメです。LINEはすでにほとんどの人がダウンロードしているのでとっかかりやすいと思います。Zoomはオンラインコミュニケーションに特化した機能が多くあるので試してみると便利かもしれません。
・機能比較

https://www.businessinsider.jp/post-210635
・通信量比較

https://www.wimax-speed.com/2018/07/01/web_kaigi/
各自でのスキルトレーニング
先ほどは時間を合わせて一緒にトレーニングしていましたが、こちらは宿題形式です。トレーニングに関する宿題に対して、チャレンジする様子を撮影して共有しています。アプリを使って計測したり、管理したり、SNS企画でチャレンジする様子を共有する取り組みが行われています。
■アプリを用いたトレーニング
・HomeCourtトレーニング
雨が上がったので
— Julian-1005 (@1005_julian) April 18, 2020
真顔でやっていたよ?
面白い??
ロウくん、今日もお供で?
#HomeCourt#ゴールデンレトリバー pic.twitter.com/ZqqDRMSFkr
※HomeCourtの詳細はこちら
バスケットボール向けのトレーニング計測アプリです。シュート、ジャンプ、ハンドリングトレーニングの様子をアプリを通じて撮影すると自動的に計測してくれます。

https://www.homecourt.ai/
■○○チャレンジ
・24秒チャレンジ(サッカー編)
#24秒チャレンジ
— FC今治 (@FCimabari) March 18, 2020
村井選手によるチャレンジ??
さすがのテクニック?
そして、諦めない姿勢も見せてくれました?#TEAMEHIME#みんなで乗り越えよう #ehimefc#愛媛OV #愛媛MP #FC今治 pic.twitter.com/kdYh2idEx3
・24秒チャレンジ(バスケットボール編)
@levangakousiki プロバスケ選手は24秒で何回レッグスルーできるのか##24秒レッグスルー##Bリーグ##レバンガ北海道##内田旦人
? 天国と地獄 - HAPPY TIME
・トイレットペーパーチャレンジ
Messi accepted the challenge after being nominated by Xavi
— Leo Messi ? (@WeAreMessi) March 19, 2020
? pic.twitter.com/4QprokvJL9
宿題を出して、それを映像で撮影し、投稿し合うことで楽しみながらをトレーニングに取り組めるかと思います。「何秒以内に何回」というような制限を設けることで、競技性が増し、より白熱するかもしれないです。宿題に迷ったらYoutube動画など公開されているものを参考にするのも良いと思います。
・自粛期間の宿題集
■ランニングでの事例
またランニングに関しても、距離やペースを宿題として、アプリで走った結果を共有し、チームで確認し合いながらするような取り組みも行われています。
・RunKeeperを使ったランニング
高校のハンドボール部の自粛期間のトレーニングの様子です!!
— SPLYZA Teams (@SplyzaTeams) April 21, 2020
RunKeeper(@Runkeeper)というアプリを使ってランニング結果を共有しながらトレーニングに励んでいます?https://t.co/IlCx7jz4oR
お互いの結果に「いいね!」なども可能なのでモチベーションにも繋がってるようです? pic.twitter.com/6Oh5cq9y0e
※RunKeeperの詳細はこちら
ランニングの距離やペースを自動で記録してくれるアプリです。ランニングのルートや、仲間の走行状況も手軽に確認する事ができます。

https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/runkeeper
試合映像の分析
こちらは体を動かすトレーニングではなく、頭のトレーニングです。自分たちの過去の試合映像を振り返って改善点を共有したり、改めてチームコンセプトの理解度テストを行ったり、映像を使って分析し、戦術に関するミーティングするような取り組みも行われています。
■SPLYZATeamsによる過去の試合の分析
・学校法人松韻学園福島高等学校女子ハンドボール部の事例
【#おうちでSPLYZA】
— SPLYZA Teams (@SplyzaTeams) April 13, 2020
学校法人松韻学園福島高等学校女子ハンドボール部では、部活動自粛期間中に過去の試合映像をアップして部員全員で各プレーのタグつけと、先生と生徒が字幕や図を入れてプレイの解説をおこなっています?♀?
「今がレベルアップのチャンス?」という合言葉で活用いただいております?? pic.twitter.com/LbC96Jn27L
※SPLYZA Teamsの詳細はこちら
チームスポーツ向けの映像分析アプリです。共有された映像に全員でタグ付け、書き込みの編集が可能です。チーム・個人の反省点、改善点を全員で編集する事で、それぞれの考えを確認しながら、チームとしての改善点を共有することができるツールです。

https://products.splyza.com/teams/
・SPLYZATeams自粛期間の事例集(画像をクリックするとPDF資料が表示されます。)

https://products.splyza.com/teams/images/cessation_example.pdf
■映像を使って過去の振り返り、チームコンセプトの共有
・セレッソ大阪の事例
昨日、ビデオチャットを使ってクイズ形式の戦術トレーニングが行われました。イバンコーチが問題を作成したそうなのですが、なんと動画の編集までしてくれました!
— セレッソ大阪オフィシャル(at?) (@crz_official) April 17, 2020
中には一風変わった(!?)問題も?
ぜひみなさんも挑戦してみてください?
Thanks for sharing ideas @FCBmasia#cerezo #SakuraSpectacle pic.twitter.com/jaWFi3NsSv
※セレッソ大阪の事例で用いられた「Kahoot!」の詳細はこちら
クイズ作成アプリです。手軽にクイズを作成することができるので、教育現場、スポーツチーム、会社など様々な場所で利用されています。画像、動画もクイズに組み込むことができるので、このシーンでは何が正解?などのクイズを作成可能なツールです。
https://kahoot.com/blog/2018/06/14/how-to-create-quizzes-in-kahoot-app/
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以上、自粛期間に行われている取り組み情報のまとめでした。集まれない状況でも、工夫によって、フィジカル、スキル、戦術理解などチーム力を向上させる取り組みが各所で行われています。今も新たなアイデアが生まれ、実践されているかもしれません。必ず来る活動再開に向けて、現在チームとして何をすべきか迷っている方々の参考になればと思います。
プロフィール:森田岳 (Gaku Morita) エバンジェリスト/アナリスト
自動車業界出身で社会人サッカーチームの運営/監督/選手経験を持つ。サッカーに関するスタッツ・客観的なデータをこよなく愛し、戦術ボードアプリ「Tactical
Board」の開発者でもある。尊敬する指導者はマヌエル・ペジェグリーニ。
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