Sports Analytics Lab


データをビジュアル化して視認性の高いマッチレポートを作ろう!

2019.07.01 written by Gaku Morita

今回はスプレッドシートを使って、試合映像のタグ付けツール「SPLYZA Teams」での映像に紐付けたタグデータを数値化し、ビジュアル化してアウトプットし読み手に視覚的に捉えられるようなレポートを作成するための手法を解説します。また関数の意味や使い方を理解することで、マッチレポートに限らずビジネス面などありとあらゆるシーンでの応用も可能になります。ぜひ諸々のハウツーを理解して、データを駆使したドキュメント作成に活かしていただければと思います。

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データ取得からビジュアル化までの流れ



▼スプレッドシートを開く
まずはスプレッドシートを開きます。Googleが提供している表計算ツールのスプレッドシートは、Chrome、Internet Explorer、Safariなどのwebブラウザから使用できます。ブラウザを開き、スプレッドシートのページに移動し「スプレッドシートを使う」を選択して、「新しいスプレッドシートを作成」から空白のシートを開きます。



▼タグデータを取得する
次にSPLYZATeamsのタグデータを取得します。すでにタグがついた映像がある場合は、映像ページの右上のボタンから”タグをエクスポート”を選択してファイルを取得してください。「タグのついた映像がない」「SPLYZATeamsを使っていない」という場合はサンプルを用意しましたので、こちらからタグデータを取得して、ビジュアル化レポート作成にトライしてみてください。



▼タグデータを数値化する
取得したファイルをスプレッドシートで開き、関数を使って数値に変換します。数値化するためには、「COUNTIF」もしくは「COUNTIFS」を使います。単一条件(タグ1つ)の場合は「COUNTIF」、複数条件(タグ2つ以上)の場合は「COUNTIFS」を使います。範囲を選択し、その範囲内で欲しいタグの名前を入力することで数値に変換できます。


任意のセルに”=COUNTIF“と入力し、検索範囲を選択して、カウントしたいタグの文字列を入力してみましょう。

▼数値をビジュアル化する
・グラフ
数値化されたら今度はビジュアル化していきます。グラフを使うと数値の相対的な大小や、比率などを可視化できます。

数値のセルを選択した状態で、右上のアイコンをクリックし、グラフの種類を指定する事で、可視化したいグラフが作成できます。

・セル
セルの色を変えてビジュアル化することも可能です。セルの列幅や行の高さを編集したり、結合などを行ってサイズを調整した後に、条件によって配色や濃淡を変化させることで、ヒートマップのような可視化ができます。

セルを選択して画面上部の表示形式という項目内にある、条件付き書式から設定できます。数値によって色が変わるなどの設定が可能です。グラフを作ったり、セルの色を変えることで数値をビジュアル化することができます。あとはそれらをうまく組み合わせることで見やすくなります。

▼視認性を高める工夫
・セル上に画像を重ねる(画像の透過)

こちらはベクターアイコンの定番サイト「ICOOON MONO」や、よりキャッチーな絵にしたい場合は「いらすとや」などの無料素材でも良いかもしれません。お好きなものをはめ込んでみてください。

・グラフ複数と図形を重ねる(グラフ背景の透過)

複数のグラフを重ねたり、セル上に画像を重ねたりすることで、表現の幅は広がります。現実に近く、イメージしやすい工夫をすることで見やすくなります。なおサッカーのフィールド画像であればこちらに用意してありますのでご自由にお使いください。

▼レイアウトを決めてグラフを配置する
レポートのレイアウトを決めて、グラフやセルを配置していきます。スマホ画面で見る場合は縦長で配置するなど、どう見てもらうか?を想定してレイアウトを決めると見やすいレポートになります。

・サンプルA(ラクロスのマッチレポート)


・サンプルB(サッカーのマッチレポート)

全体から詳細を順番に追えるようにグラフを配置したり、チームカラーに合わせた配色にするなどを意識すると、視覚的に捉えやすくなると思います。

それでは最後に、完成したレポートを共有しましょう。スプレッドシートの画面右上にある「共有」というボタンからリンクを取得してシェア。左上の「ファイル」という項目から「形式を指定してダウンロード」でPDFとしてファイルを取得。画面をスクリーンショットする。など方法はいくつかあります。こちらで生成したドキュメントをもとに、マッチレポートなどに活用してもらえればと思います。

まとめ

今回はスプレッドシートでタグデータを数値化してビジュアル化してレポートを作成する基本的な方法について解説しました。試合映像とイベントデータ関連づけるタグは難解なプログラミング言語を扱わずとも、スプレッドシートの関数を使うことで簡単に数値化できます。数値だけだと伝わりづらいことも、グラフなどを使ってビジュアル化することで伝わりやすくなるはずです。また、スプレッドシート内でもグラフを複数重ねたり、画像を組み合わせたりなど色々な工夫の余地があります。見やすさ、伝わりやすさを意識することで、より良いレポート作りに取り組んでみては如何でしょうか。

なおご質問があればSPLYZA TeamsのTwitterアカウントのほうにDM等でお気軽にご質問いただければと思います。

プロフィール:森田岳 (Gaku Morita) エバンジェリスト/アナリスト

自動車業界出身で社会人サッカーチームの運営/監督/選手経験を持つ。サッカーに関するスタッツ・客観的なデータをこよなく愛し、戦術ボードアプリ「Tactical Board」の開発者でもある。尊敬する指導者はマヌエル・ペジェグリーニ。

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