
ゴールには全て理由がある!プロだけが知っているFWの教科書【セミナーレポート】
2023.12.25 written by SPLYZA Inc.
2022年シーズンは奈良クラブでJFL得点王&MVPとなり、J3に参入した2023年シーズンも得点ランキング2位&ベストイレブン選出の活躍を見せた現役Jリーガー・浅川隼人選手に出演いただき、SPLYZA主催オンラインセミナーとして“FW塾”を開催しました。
「得点を量産するためにはゴールから逆算して考えることが必要」と語り、日頃よりSNSでは自身のゴールシーンを言語化し解説している浅川選手が、明日から実践できるフォワードの思考法を視聴者の皆様に紹介。この記事では、そのセミナーの内容を一部抜粋してお届けします。
セミナーゲスト
浅川 隼人 氏
- Jリーグ・奈良クラブ所属 プロサッカー選手
- 株式会社resolist 代表取締役
- 一般社団法人Ultras 代表理事
※2023年12月時点の所属を記載
・Instagramアカウント(浅川 隼人/Hayato
Asakawa)
・Xアカウント(浅川隼人 移動式こども食堂)
今回は、浅川選手自身の経験と実際のゴールシーンの映像を振り返り、視聴者への質問も取り入れた視聴者参加型のインタラクティブなセミナーとなりました。
ゴールからの逆算
まず浅川選手は、自身の経験から点を取るために1番に伝えたいことは、「ゴールからの逆算をすること」だと言います。ゴールは偶然生まれるものでは無く、相手との駆け引きや味方との連携、ボール、スペースの把握、など様々な要因が含んだもの。ラッキーゴールは存在しないと話しました。
FWのタイプ
続いて、FWを下表内の6つのタイプに分類して紹介。浅川選手は自身を“ボックスストライカー”としながら、各タイプに優劣があるわけではなく、自分がどこに強みを持っているのか把握することが重要と強調しました。
ゴールシーンの映像を使ったクイズ
次に、浅川選手がこれまでの試合の中で奪ってきたゴールシーン等の映像をいくつかピックアップし、ゴールまでの動きについて視聴者への質問形式で展開し解説しました。(※権利上の都合により、本記事への該当映像の掲載は控えております。)
■ゴールの理由として実際に解説した内容(一部抜粋)
・スペースの無いニアサイドに走るのではなく、スペースのあるファーサイドに信じて走り込んだこと
・パスとは別の向きに動き出すことでDFの視野から外れつつボックス内に侵入できたこと
・クロスボールへ飛び込む前に、①中のDFの枚数確認 ②スペースの確認 ③クロッサーの最終確認 で何度も首を振り、最終的に走り込むスペースを決定できたこと
ゴールの原則
クイズで用いたゴールシーン動画を振り返りながら、浅川選手はゴールの原則を以下のように言語化します。
さらに、ゴールへのポイントを踏まえて自身のゴールシーンを改めて3つ紹介し、解説を加えました。
・ゴールへの最短距離の確保
・味方、ボール、DFの確認をおこなう状況判断
・スペースを生み出す動き、布石
・動き続けることで可能性を生み出す
・シュート前にはDFとの駆け引きを終わらせておく
ゴールシーンでは、以上のことを意識してプレーしていたと振り返ります。
FWが家でできること
セミナー終盤では、ゴールを量産するために家でもできることを紹介しました。
浅川選手自身、上表の手順でゴールシーンの映像を繰り返し見ることで目を養い、ゴールから逆算して考える力を培ったと言います。
日々の練習から意識すること
最後に、日々の練習で意識できることを紹介しました。
・ワンタッチでシュートを打てる場所を探すこと
・ボールと自分だけでなく、味方やスペースを見る癖をつけること
・相手(DF)の目線を窺うこと
・“自分のゴールシーン”と“目で見た映像”をリンクさせること
まとめ
今回のセミナーは、「ゴールから逆算して考えること」がどういう事なのかを紐解く貴重な機会となりました。
実際のプレー中の意識を変えることはもちろんですが、ピッチ外で自分のプレー映像を振り返り、自身を俯瞰して客観的に見る訓練を積むことも、得点を量産できるFWへの成長に繋がるはずです。
育成年代のFWの選手たちは、浅川選手の紹介する「家でできること」や「日々の練習から意識すること」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
=====
株式会社SPLYZAでは、“スポーツは考える力を育む”のコンセプトに基づいた「スポーツが上手になる塾(スポーツ塾)」の継続的な開催を目指しています。SPLYZA
Teamsの各種SNSアカウントでは、スポーツ塾に関する情報発信もできればと考えていますので、ぜひフォローしてお待ちください。
■SPLYZA Teams 各種SNSアカウント
・Instagram
・X(旧Twitter)
・Facebook
・YouTube