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【アナライジングスタッフに聞いた!】中央大学vs立教大学 男子ラクロス中立戦マッチレビュー

2019.06.26 written by Gaku Morita

関東学生リーグ1部に所属する中央大学(BANDITS)と立教大学(SAINTS)。同カテゴリに所属する両チームにより、今年度から始まった交流戦の第1回中立戦。5/11(土)に行われ、中央大学の勝利で終わったこの試合について、SPLYZA Teamsのタグデータを元にビジュアル化したレポートを作成し、中央大学、立教大学のAS(アナライジングスタッフ)にコメントしてもらったマッチレビューです。


▼中立戦レポート


最終スコアは9-2で中央大学の勝利。フェイスオフ、オフェンス回数に関してはほぼ互角だったものの、シュート数で差がみられ、最終的に7点差で中央大学が大きくリードした試合でした。枠内決定率の違いが得点差に大きく影響しています。



両チームを比較した時、大きく差がみられたのはシュートシチュエーション。中央大学はFFO1次のシュート本数は9本(5得点)に対して、立教大学のFFO1次のシュート本数は3本(0得点)でした。シュートシーンは共に「ミドル」「MF1on1」「 AT1on1」 が中心という数字でした。



中央大学はゴールから見て右側のエリアからのシュートはノーゴール。コースは広い範囲で点が入っているように見えます。立教はセンターエリアから2得点しており、枠内シュートの約9割(8/11)が低いコースへのシュートでした。


▼両チームAS(アナライジングスタッフ)のコメント

ー最終スコアは9-2で中央大学の勝利に終わったこの試合ですが、フェイスオフ、オフェンスに関してはほぼ互角の試合でした。

中央AS:
そうですね。ここは両チーム拮抗していました。フェイスオフからオフェンスという流れで、この数字に差はあまり出なかったですね。

立教AS:
そこはそうでした。ただ攻めることはできていたけど決めきれてないというか。ちゃんとしたセットプレーで攻める機会をもう少し欲しかったというか、それができていればもっと得点できてたかな。とは思ってます。

ーシュート数、得点数には差が出ましたね。

中央AS:
シュート数に関しては、一回のオフェンスで何本シュート打ててるかってところで差が出てています。中央は入らなそうなシュートは意図的に枠から外して、ボール失わないようにチェイスしてっていうのをやっていたので。

立教AS:
立教は得点が入らず、決定率が低くなってしまって、これは中央の守備に苦戦したっていうのが大きいです。中央がかなり特殊な守備をしてきて、それにまんまと引っかかったみたいな感じです。

中央AS:
そうですね。特殊な守備してました(笑) この試合はスパイダーというのをやっていて、立教が攻めあぐねて、ゴーリーセーブっていうのが多かったです。普段はやってないんですけど、「中立戦で試してみようか」ってなって、やってみたらハマっちゃったという感じです。

ーなるほど。確かにゴーリーセーブ(Gセーブ)に差はあります。シュートシチュエーションにも大きく差が出ていましたね。

立教AS:
立教はセットプレーで攻めていこうとはしていたので、そこはかなりデータに出ていると思います。

中央AS:
中央はフルフィールドでどんどん得点狙っていこうっていうのがあったので、それでFFO1次シュートが多かったと思います。これはこの試合の良かったところです。

立教AS:
立教はフルフィールドオフェンスが強い相手にまだあまり対応できてなくて、そこ対応して行かないと、というのはチームで話しています。リーグ戦で戦う相手の中には、そこ強いチームがあるので、課題として持っていて対策を練っている状況です。

中央AS:
中央はシュートエリアで見ると、遠い位置から決めるだけのシュート力がまだないというのを課題として感じているので、そこは強化していきたいです。


まとめ

関東1部に所属するチーム同士のプレシーズンの試合でした。この試合はシュート決定率の差が勝敗を大きく左右しました。それは立教大学のセットプレーに対して、中央大学が試した特殊なディフェンスがうまく機能したことが背景にあったようです。また、この試合を通じて、お互い課題に感じている部分が、改めて確認できたと思われます。

データがビジュアル化されることで、試合の全体像を視覚的に把握することができ、それぞれのチームの特徴や課題が見やすくなったかと思います。この結果を受けて、中央大学、立教大学が約三ヶ月間の時間をかけてそれぞれどんなチームに成長していくのか?8月に開幕するリーグ戦が楽しみです。

プロフィール:森田岳 (Gaku Morita) エバンジェリスト/アナリスト

自動車業界出身で社会人サッカーチームの運営/監督/選手経験を持つ。サッカーに関するスタッツ・客観的なデータをこよなく愛し、戦術ボードアプリ「Tactical Board」の開発者でもある。尊敬する指導者はマヌエル・ペジェグリーニ。

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