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第99回全国高校サッカー選手権大会スタッツレポート 準決勝:帝京長岡 vs 山梨学院

2021.01.12 written by Gaku Morita(SPLYZA Inc.)

※この記事はSPLYZA Teamsのタグ付け機能から割り出されたデータをもとに構成されています。

スタッツレポート:帝京長岡 vs 山梨学院

















以上は、SPLYZATeamsを使って、前進するプレー(ロングパス、タテパス、ドリブル、クロス、シュート)と、プレーが起きた位置、プレイヤーにタグをつけ、その集計結果を使って作成されたレポートです。(セットプレーやクリアボールなど、味方に通す意図が汲み取れないプレーは集計されていません)。

マッチレビュー:試合展開と両チームの戦い方




山梨学院が試合開始直後にロングシュートからのこぼれ球を押し込み先制し、後半立ち上がりにロングスローからヘディングで追加点を奪い2点差をつける。その後、帝京長岡がパスワークから1点返し、試合終盤にペナルティエリアでファールを誘い、得たPKを決めて同点。そのままスコアは動かずに試合終了。最後はPK戦で山梨学院が勝利した試合。

試合を通じて、帝京長岡がボールを多く扱っていましたが、山梨学院も積極的に攻撃を仕掛け、シュート数では上回っていました。



帝京長岡はボールを扱いつつ相手陣地に侵入することができていました。



山梨学院は守備の時間が長かったものの相手陣地に多く入りゴールに迫っていました。

★PICK UP:山梨学院データ




昌平戦と同じメンバーとフォーメーション。守備から入り、シンプルにボールを前に運び多くのシュートチャンスを作っていました。昌平戦のデータはこちら




選手別グラフをみると、8番の新井選手、14番の石川選手が多くボールに絡んでいたことが読み取れます。特に新井選手はロングスローも担うなど、昌平戦と同様に攻撃時のキーマンとなっていました。

エリア別グラフからは、自陣1/3ではロングパスで主体で、右サイドからの攻撃に偏っていました。右サイドに位置する8番の新井選手、5番の鈴木選手が積極的に攻撃に絡みゴールに迫っていました。

これは昌平戦と同様の傾向で、山梨学院は自陣ではロングパス、そして特に右サイドからボール運ぶ傾向があると言えそうです。

まとめ


この試合のデータでは、ボール非保持側でハイプレスとブロックの間という位置付けとなり、昌平戦と比較するとハイプレスの傾向は強まりました。山梨学院は守備から入りうシンプルにゴールを狙う堅守速攻スタイルとして分類できますが、この試合ではより前に出て守備を行っていた様子がデータに現れています。4-4-2の守備から相手の攻撃を抑えつつ、カウンターでゴールを狙い18本のシュートをこの試合で放っていました。




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プロフィール:森田岳 (Gaku Morita) エバンジェリスト/アナリスト

自動車業界出身で社会人サッカーチームの運営/監督/選手経験を持つ。サッカーに関するスタッツ・客観的なデータをこよなく愛し、戦術ボードアプリ「Tactical Board」の開発者でもある。尊敬する指導者はマヌエル・ペジェグリーニ。

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