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第99回全国高校サッカー選手権大会スタッツレポート 決勝:山梨学院 vs 青森山田

2021.01.13 written by Gaku Morita(SPLYZA Inc.)

※この記事はSPLYZA Teamsのタグ付け機能から割り出されたデータをもとに構成されています。

スタッツレポート:山梨学院 vs 青森山田

















以上は、SPLYZATeamsを使って、前進するプレー(ロングパス、タテパス、ドリブル、クロス、シュート)と、プレーが起きた位置、プレイヤーにタグをつけ、その集計結果を使って作成されたレポートです。(セットプレーやクリアボールなど、味方に通す意図が汲み取れないプレーは集計されていません)

マッチレビュー:試合展開と両チームの戦い方




青森山田が積極的に攻撃を仕掛けていた中で、前半12分に山梨学院がカウンターから先制。後半に入り青森山田は更に攻勢を強め、57分にロングスローから得点し同点に追いつき、63分にはサイド攻撃から追加点を奪い逆転。その後、78分に山梨学院はセットプレーの一瞬の隙をついて得点し再び同点に持ち込みます。延長戦では両チーム得点は生まれず、最後はPK戦で山梨学院が勝利し、大会優勝を決めました。



山梨学院は基本的には自陣に押し込まれ、なかなか相手陣地に侵入することができていませんでしたが、前に出ると良い形でシュートに持ち込みゴールに迫ることができていました。



青森山田は多くを相手陣地でプレーし、ゴールに迫っていました。

★PICK UP:山梨学院データ




決勝戦では4番の板倉選手が復帰し、準々決勝、準決勝とスタメンだった12番の中根選手がベンチスタートとなりました。昌平戦、帝京長岡戦と同様に4-4-2の守備から入り、カウンター、セットプレーからゴールを狙う戦いが行われていました。(昌平戦のデータ/帝京長岡戦のデータ)




選手別グラフをみると、8番の新井選手が最も多くボールを前に進めていたことがわかります。昌平戦、帝京長岡戦と同様に多くプレーに関与し、ロングスローも担うなど攻撃の要として機能していました。また、20番の久保選手は過去の2試合と比較するとプレーに関わることが少なくなっていました。これは山梨学院が「青森山田の藤原選手をプレーさせない」という狙いがあり、久保選手に青森山田の5番の藤原選手をマークさせていたことが影響したと考えられます。

エリア別グラフからは、自陣1/3ではロングパスの割合が高かったことがわかります。自陣に押し込まれる時間の長かった中で、ボールを奪ってからロングボールを使ってシンプルな速い攻撃にトライしていたことを示していると言えそうです。

まとめ


この試合のデータでは、山梨学院はボール非保持側で低い位置でのブロックという分類になりました。過去2試合と同様に守備から入るスタイルでしたが、特に今回は青森山田が高い位置でプレーするチームということもあり、低い位置での守備の割合が多かった試合でした。

その中で相手の得点機を防ぎながら、カウンターやセットプレーからシュートチャンスを作り、ゴールに結びつけ、合計2得点奪う攻撃精度の高さを見せていました。最後は今大会3度目のPK戦で勝利し見事優勝となりました。




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プロフィール:森田岳 (Gaku Morita) エバンジェリスト/アナリスト

自動車業界出身で社会人サッカーチームの運営/監督/選手経験を持つ。サッカーに関するスタッツ・客観的なデータをこよなく愛し、戦術ボードアプリ「Tactical Board」の開発者でもある。尊敬する指導者はマヌエル・ペジェグリーニ。

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