
第100回全国高校サッカー選手権大会スタッツレポート 準々決勝:関東第一 vs 静岡学園
2022.01.07 written by Gaku Morita(SPLYZA Inc.)
※この記事はSPLYZA Teamsのタグ付け機能から割り出されたデータをもとに構成されています。
スタッツレポート:関東第一 vs 静岡学園
以上は、SPLYZATeamsを使って、前進するプレー(ロングパス、タテパス、ドリブル、クロス、シュート)と、プレーが起きた位置、プレイヤーにタグをつけ、その集計結果を使って作成されたレポートです。(セットプレーやクリアボールなど、味方に通す意図が汲み取れないプレーは集計されていません)
マッチレビュー:試合展開と両チームの戦い方
試合を通じて静岡学園が圧倒的にボール保持から攻撃を仕掛ける展開。60分に左サイドの崩しから静岡学園が先制。その後も静岡学園は継続して攻撃を仕掛けて試合を優位に進めるも、関東第一が試合終了間際にカウンターから同点ゴールを奪いPK戦へ。そのPK戦を関東第一が制して準決勝進出を決めました。
関東第一は自陣でのプレー割合が多く、相手から押し込まれる展開が続いていました。
一方で静岡学園は相手陣地でのプレー割合が多く、押し込む展開が続く試合でした。
★PICK UP:関東第一
4-4-2で守備陣形を組んで守りながら、速攻を狙う戦いでした。
攻撃は4番の池田選手、14番の神山選手を経由することが多かったです。また、自陣に押し込まれながらも、ロングパス一辺倒ではなく、タテパスを使って攻撃を狙っていました。左サイドからの攻撃が多くここにはチームとしての狙いがあったのかもしれないです。
まとめ
関東第一は押し込まれる展開の中で耐えながら、タテパスを使いながら、左サイド中心に攻め立て、シュート5本とゴールに迫ることができていました。また、その内の1本を得点につなげ、最後はPKに持ち込み見事に勝利を得ました。自陣に押し込まれる中でも短いパスを繋いで攻撃を仕掛けるのはこのチームの特徴の一つと言えそうです。
この試合では静岡学園に対して「堅守・速攻」のスタイルで戦いました。準決勝では前橋育英を破った大津に対してこのスタイルを貫くのか?を一つの見どころとして楽しみに見ていきたいと思います。
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プロフィール:森田岳 (Gaku Morita) エバンジェリスト/アナリスト
自動車業界出身で社会人サッカーチームの運営/監督/選手経験を持つ。サッカーに関するスタッツ・客観的なデータをこよなく愛し、戦術ボードアプリ「Tacbo」の開発者でもある。尊敬する指導者はマヌエル・ペジェグリーニ。
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