第100回全国高校サッカー選手権大会スタッツレポート 決勝: 大津 vs 青森山田

2022.01.12 written by Gaku Morita(SPLYZA Inc.)

※この記事はSPLYZA Teamsのタグ付け機能から割り出されたデータをもとに構成されています。

スタッツレポート: 大津 vs 青森山田

















以上は、SPLYZATeamsを使って、前進するプレー(ロングパス、タテパス、ドリブル、クロス、シュート)と、プレーが起きた位置、プレイヤーにタグをつけ、その集計結果を使って作成されたレポートです。(セットプレーやクリアボールなど、味方に通す意図が汲み取れないプレーは集計されていません)

マッチレビュー:試合展開と両チームの戦い方




試合を通じて青森山田が攻撃を仕掛ける展開。青森山田は37分にコーナーキックからヘディングで先制し、その後自陣からのフリーキックのこぼれ球に反応し、左サイドのクロスから追加点。後半も55分にロングスロー、78分に左サイドからのクロスをヘディングで合わせ得点を追加し、大津をシュート0本に抑え結果4-0で優勝を決めました。



大津はフィールド中盤までボールを進めることはできていましたが、相手陣地に入ってプレーする機会を作るのに苦戦していました。



青森山田は相手陣地1/3でのプレー割合が高く、相手ゴールに近い位置で多くプレーすることができていました。

★PICK UP: 青森山田




準々決勝、準決勝と同様に4-4-2のシステムで、攻守にわたり高い強度でプレーが行われていました。




準々決勝、準決勝に引き続き、中央の10番(松木選手)、6番(宇野選手)の攻撃への貢献度は高かったです。準決勝と同じスタイルで自陣ではシンプルにロングボールを使い、相手陣地に押し込み、プレーが止まれば得意のセットプレーでゴールを奪う展開で試合を戦っていました。

まとめ


青森山田は攻撃では強度の高い動きでボールを相手陣地に押し込み、そのから得たセットプレーでチャンスを作る展開で得点を重ね、守備では大津をゴール前に寄せ付けず、シュート数0本と完璧な内容でした。

この試合の3得点がヘディングと空中戦の強さも見せ、動きの強度、技術の高さ、対人、空中戦の強さなど、今大会での青森山田の強さが存分に示された試合となりました。



【第100回全国高校サッカー選手権大会マッチレポート関連記事】
第100回大会:スタッツから見るベスト8チームの特徴
決勝:大津 vs 青森山田
準決勝:高川学園 vs 青森山田
準々決勝:関東第一 vs 静岡学園
準々決勝:青森山田 vs 東山
準々決勝:桐光学園 vs 高川学園
準々決勝:前橋育英 vs 大津

プロフィール:森田岳 (Gaku Morita) エバンジェリスト/アナリスト

自動車業界出身で社会人サッカーチームの運営/監督/選手経験を持つ。サッカーに関するスタッツ・客観的なデータをこよなく愛し、戦術ボードアプリ「Tacbo」の開発者でもある。尊敬する指導者はマヌエル・ペジェグリーニ。

Twitter