第100回全国高校サッカー選手権大会スタッツレポート 準決勝: 高川学園 vs 青森山田

2022.01.11 written by Gaku Morita(SPLYZA Inc.)

※この記事はSPLYZA Teamsのタグ付け機能から割り出されたデータをもとに構成されています。

スタッツレポート: 高川学園 vs 青森山田

















以上は、SPLYZATeamsを使って、前進するプレー(ロングパス、タテパス、ドリブル、クロス、シュート)と、プレーが起きた位置、プレイヤーにタグをつけ、その集計結果を使って作成されたレポートです。(セットプレーやクリアボールなど、味方に通す意図が汲み取れないプレーは集計されていません)

マッチレビュー:試合展開と両チームの戦い方




試合を通じて青森山田が攻撃を仕掛ける展開。青森山田は3分にフリーキックからヘディングで合わせ先制。26分にコーナーキックからヘディングで追加点で高川学園を突き放す。後半も攻勢をゆるめず、57分、68分、85分、89分と点を追加し最終的には6-0で決勝に進みました。



高川学園は押し込まれる展開が続いたものの、フィールド中盤までボールを進めることはできていました。ただ最後の1/3でのプレー割合が極端に低く、相手陣地深くへの侵入は阻まれていました。



青森山田は相手陣地でのプレー割合は、準々決勝の東山戦と比較してこの試合は高く、より相手のゴールを前でプレーすることができていました。

★PICK UP: 青森山田




準々決勝の東山戦と同様に4-4-2のシステムで、攻守にわたって高い強度でプレーが行われていました。




準々決勝に引き続き、中央の10番(松木選手)、6番(宇野選手)の攻撃への貢献度は高かったです。ただ全体的にバランス良く選手がプレーに絡んでいます。試合を通して自陣ではロングパス中心にシンプルにボールを運び、両サイドを経由してフィニッシュを狙い、プレーが止まれば得意のセットプレーから得点を狙うという展開で攻勢を強めていました。

まとめ


青森山田は得意のセットプレーでの得点から主導権を奪い、そのまま高川学園に流れを渡さず攻勢を強め6得点を奪う攻撃力を見せました。また、相手を自陣に寄せ付けない守備も凄まじく、高川学園が得意なセットプレーを封じ0失点で、結果6-0の大勝で決勝に進みました。



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プロフィール:森田岳 (Gaku Morita) エバンジェリスト/アナリスト

自動車業界出身で社会人サッカーチームの運営/監督/選手経験を持つ。サッカーに関するスタッツ・客観的なデータをこよなく愛し、戦術ボードアプリ「Tacbo」の開発者でもある。尊敬する指導者はマヌエル・ペジェグリーニ。

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