第97回全国高校サッカー選手権大会マッチレポート 準決勝:尚志 vs 青森山田

2019.01.28 written by Gaku Morita(SPLYZA Inc.)

※この記事はSPLYZA Teamsのタグ付け機能から割り出されたデータをもとに構成されています。














以上は、SPLYZATeamsを使って、前進するプレー(ロングパス、タテパス、ドリブル、クロス、シュート)と、プレーが起きた位置、プレイヤーにタグをつけ、その集計結果を使って作成されたレポートです。(セットプレーと、クリアボールなど、味方に通す意図が汲み取れないプレーは集計されていません)


マッチレビュー:試合展開と青森山田の戦い


青森山田、尚志どちらもシュートチャンスをつくっており、ほぼ互角の試合。両チーム3得点で、最後はPKにより青森山田が勝利した試合。



青森山田は4-2-3-1、尚志は4-4-2でスタート。全体としては、中盤でのプレーが多かった試合でした。



タテパスは5番の三國選手。ドリブル、クロスは11番のバスケス選手。シュートは10番の檀崎選手が最も多かった。



図の円の大きさは、プレーの多さを表しており、10番の檀崎選手、11番のバスケス選手、5番の三國選手、6番の天笠選手が比較的大きいです。この4人が攻撃に多く関与していたことがわかります。

右の図の円グラフは自陣でのプレー比率を表しており、この試合ではタテパス、ロングパスが近い値です。棒グラフは攻撃位置の比率を表しており、中央と比較して、左右の攻撃が多いことが分かります。

この試合で青森山田は、ロングパス、タテパスを使いながらDF陣から攻撃を組み立て、サイドを起点に攻撃を仕掛けていたことが分かります。低い位置では三國選手が起点となり、天笠選手が繋ぎ、バスケス選手、檀崎選手の両サイドで攻撃を仕掛けていました。尚志の攻撃に苦しめられはしましたが、バスケス選手のドリブルで得たPK、CK、尚志DFのミスを誘うプレッシングで得点し、PKで勝利を得た試合でした。


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プロフィール:森田岳 (Gaku Morita) エバンジェリスト/アナリスト

自動車業界出身で社会人サッカーチームの運営/監督/選手経験を持つ。サッカーに関するスタッツ・客観的なデータをこよなく愛し、戦術ボードアプリ「Tactical Board」の開発者でもある。尊敬する指導者はマヌエル・ペジェグリーニ。

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